横軸:周波数(Hz) 縦軸:音圧レベル(dB)
私は、板厚調整は、スティッフネス指数(K値)によって行っています。
K=W×{(M2+M5)÷2}×{(M2+M5)÷2}
つまり、モード2とモード5のHz数の平均値を二乗した数値に板の重さ(Wg)をかける、と言うものです。
従来、板をねじったり押したりし、あるいは、タップトーンを耳で聞き感じ取っていた板の強度を、機械で測定した客観的数値により把握し調整していく方法です。
ロンドンの製作者Nigel Harrisが自身の楽器の研究K値をVSA Papers(summer 2005)に発表しています。彼の工房で好結果が得られた指標値を示していますが、楽器に求める性能や使用するパターンごとの適正K値を各製作者が発見するべきだと言っています。
現在のところ、ストラドやデルジェスの表板に関してはK値の情報があるのですが、裏板に関しては、まだ報告されていません。
写真は、表板(バスバーなし)のモード2のヘルツ数をパソコンで測定したところです。
拡大してみてください、129.2Hzを示しています。
ヴァイオリン工房 リューテリア アライ